〜私が考えるわんこ服作り〜
こんにちは、今日は〜私が考えるわんこ服作り〜についてお話ししようと思います。少し長くなりますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
きっかけはナナさんの小さいお禿げ
実は以前、4年間程長野県に住んでいました。
ちょうど今頃の時期だったでしょうか?
朝晩の冷え込みは増していく一方で、起きたらまずストーブを付けるところから始まります。そして外の乾燥は強く、標高が高い分日差しもかなりキツいです。ちゃんと保湿をしないと肌がすぐやられてしまいます。
そのせいなのか、ナナさんの体毛に少しだけフケがついていたんです。
その時はそんなに深く考えていなくて、ブラッシングと温泉タオルしてあげようと思っていました。
それから何週間か経ち、いつものように食後はゴロンとして甘えてきてくれるナナさん。そんなナナさんのお腹を撫で撫でしていると、、、、アレ??胸の毛がかなり薄くなってる(・・?)汗(明らかに部分的に)
抜け毛の時期ではないし、なんでここだけ抜けるんだろう。と思い皮膚までよく見てみると、皮膚の表面がカサついて少し赤くなっていました。
その時の写真ではないのですが、丁度このあたりです。
それで色々と調べてみると、気候による皮膚の乾燥も関係していたのですが、
それとは別に、実は胸のところの骨が結構出ている事も原因の1つでした。
個体差はあるとのことだったのですが、骨が出ている周りの胸の毛は元々薄いらしく、そこを掻いたり、身につけているものや、服などの擦れの刺激で毛が抜けることがあるそうです。
まだ小さいお禿げのうちに気がついて良かったのですが、なるべくそこを暖かくしてあげたり、保護してあげた方が良いとの事だったので、マスク用に買っていたダブルガーゼの生地でバンダナを作り、それを着けて暫くは様子を見ていました。(その間は温泉タオルと胸のマッサージを継続)
それから3週間くらい経ってからだったと思いますが、禿げていたところの毛がうっすら増えていました。ナナさん良かったねぇ〜(>人<;)と思う気持ちと、外から帰ってきて体を拭いてあげる時にもう少しちゃんとチェックしてあげていればという罪悪感がありました。
いずれにしても胸の毛はそれから警戒するようにしていて、特に毛が生え変わる時期には注意して見てあげるようにしています。
犬と人間の暮らし方を考える
胸のお禿げ事件がきっかけで、身の回りで使っているものや、匂い、素材など、全てものに以前よりもっと敏感になりました。ちなみに私自身が鼻炎(ハウスダスト)や軽度の花粉症持ちなので、自分にも優しいものを使ってあげたいと思うようになりました。
無理のない範囲でなるべくナチュラル思考に。
自然や周りの環境、そして自分の身体が喜ぶようことをしていこうと、本当に小さい事からコツコツ初めました。
例えば、
・使っている合成洗剤を、流しても自然分解してくれるようなものに変える。
・香りや刺激の強い掃除、洗濯洗剤はやめる。(わんこの嗅覚に配慮する)
・肌に触れるものが何からできているのか品質表示を調べてみる。
・添加物が多いものはなるべく避ける。
こんな事だったり♪
どんなに小さい事でも続けていく事が大事ですね。
そうしていくうちに、これらに関連することや、今まで見えていなかったもの(見ようとしていなかったのかもしれない。。。)に不思議と気づくようになってくるんです。
そして、その小さい継続が自分や家族やわんこさんにとっての優しさになります˚✧₊
人間ばかりが便利で快適な世の中になり、今度はそれが当たり前になり、自分が見ている当たり前の世界からちょっぴり離れてみると、本当に必要なものや、大切なものが見えてくる気がします。
何が良い悪いではなく、自分で調べて、納得した上で行動に移すことが大切だと思います。
自分が心地良いと思うもの
特に服を作り初めてからですが、身に着けている物の素材の感触や感覚が、自分の心だったり、その時の感情に少なからずとも影響するのでは?と思うようになりました。
ゆったりした服を着れば、なんだかゆったりした気持ちになります。
タイトな服を着ればちょっと気が引き締まるような緊張感のある気持ちになります。
チクチクした服を着ればなんだか私の心もちくちく。
もこもこした服を着ればほっこり暖かく。
と、こんなイメージです。皆さんはどうでしょうか?
そしてこの考えを踏まえて、本格的に服作りをする上で私が大事にしていきたい事や、コンセプトをしっかり決めていこうと思い、行き着いたのが、【リネン】【ラミー】【麻】などの自然由来の布を使った洋服作りでした。
これらの元になっている植物は稲作よりも前に(1万2000年前)、栽培が行われていた事がわかっています。
ということは、日本の地に遥か昔から根付いていて、人々の生活の中で重要な役割を担っていたという事です。
麻やリネンと聞くと、夏をイメージされる方も多いと思いますが、実はもの凄く機能的な自然素材であり、冬にも申し分なく活用できます。(その詳しい理由については、また後日お話ししようと思います。)ということは、1年中着れるということですね。
また使い込めば使い込む程、味が出てきます。光沢が出てきます。
そしてそれは、私達の肌にも優しく接してくれます。
ということは、わんこさんにとってもストレス無く、また自然素材の優しさで包んであげる方が心地良いのではないか?と考えるようになりました。
そしてこれを、私が考えるわんこ服作りの基盤にしようと思いました。
伸びる生地と伸びない生地
生地にはたくさんの種類があり、その作り方や織り方も様々です。大きく分類すると、【編み物:ニット】と【織り物:布帛】の2つで表されます。
編み物は、糸をループ状にして、そこにまた別のループをくぐらせるようにして生地にしています。特徴は、良く伸びることです。
一方、織り物は、経糸と緯糸があり、この2本以上の糸をまっすぐにした状態で交差させていくことで生地にしています。特徴は、あまり伸びないことです。
そして先程お話しした、【リネン】【ラミー】【麻】などの生地はあまり伸びない生地、【織り物:布帛】に分類されています。
シンプルなシャツを1着
そこでまずは、shichiのベーシックなスタイルとして、リネンを使ったシンプルなシャツを1着作ろうと思っています。
くたっとしたリネンは、自然にシワが入ります。しかし、それも自然素材ならではの特徴です。
次にリネン×コットンを組み合わせた生地(リネンだけよりも少し伸びが入る)を使って、タンクトップやTシャツ、ラグランなど作っていきたいと考えています。
そして、服を身につける楽しさを感じてもらう事もコンセプトとしています。
服を着て、いつもとはちょっと違うところに散歩に行ってみたり。山や、川、海、自然の中に足を伸ばしてみたり。
生き物にとって自然と触れ合える場所は大切だと思っています。癒しを与えてくれて、気持ちをリラックス、そして前向きになれるパワーをくれている。そんな気がします。
ですので、shichiがそのきっかけ作りをお手伝いできたらと思い、また、この気持ちを大切にしてこれからのわんこ服作りに情熱と愛情を注いでいきたいと思っています。
長くなりましたが、〜私が考えるわんこ服づくり〜でした。
shichiのわんこ服づくりは、スタートしたばかりでまだまだ小さい芽の段階です。
これから関わっていける方、わんこさん、皆さんと一緒に楽しく、成長していきたいと思っております。
これからどうぞ宜しくお願い致します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
てしごと工房shichi
看板犬 ナナさん
製作者 AIKA-loveflower
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜